日本の芸能界におけるタレントの私生活報道は、今まさに大きな過渡期を迎えている。かつてはアイドルの結婚や出産、子供の通学風景を堂々とスクープすることがエンタメとして許容されていた。だが現在では、児童のプライバシー権や安全確保の観点から、メディアの過度な追跡に対する批判の声が読者・視聴者の側からも強く上がるようになっている。
海外ではセレブリティが子供の顔にモザイクをかけずにSNSへ投稿するケースもある一方、パパラッチによる子供への接触を法律で厳しく制限する州や国も多い。福山雅治が取っている「公式発表を最小限にし、子供の存在をエンタメの消費材にさせない」という毅然とした態度は、令和の時代におけるタレントとメディアの適切な距離感を示す先駆的なモデルケースと言えるだろう。