幼少期の成功にとどまらず、彼女の名を決定づけたのが数々の話題作だ。なかでも大きな反響を呼んだテレビドラマ『明日、ママがいない』では、児童養護施設で暮らす少女たちの過酷な現実を描いた濃密なヒューマンドラマの中で、愛らしさと健気さ、そして内に秘めた芯の強さを見事に表現してみせた。
セリフの行間にある「感情の揺らぎ」を目線の動き一つで雄弁に語るスタイルは、この頃すでに確立されていたと言える。視聴者の涙を誘うエモーショナルなシーンでも決して過剰な演技に走らず、役に自然体で憑依する佇まいに、劇評家からも惜しみない賛辞が送られたのだった。