1枚あたり数円という破格のコストパフォーマンスを実現しながら、これほどの品質を保てる背景には、日本の日用品・包装資材産業におけるすさまじい技術革新と規模の経済がある。
かつて「移動販売の100円均一」から一大産業を築き上げた大創産業の創業者・故 矢野博丈氏が確立したサプライチェーンの強靭さは、今なお業界全体の基準を押し上げ続けている。大量生産による限界までのコスト削減と、ミリ単位でのフィルム厚制御技術が融合した結果、ブランドメーカー製と遜色のない強度が100円ショップの店頭で日常的に手に入るようになった。
近年では、大創産業が手掛ける新業態「Standard Products」に見られるように、環境配慮型素材を用いたものや、より洗練されたミニマルデザインの包装資材へと裾野が広がっている。均一価格でありながら品質妥協を許さない日本のものづくり精神は、チャック袋という最小のユニットに凝縮されている。