2026年、日本のカレーシーンは新たな局面を迎えている。かつてのような単なる辛さを競う時代は去り、素材の旨味とスパイスの複雑な調和を愉しむ文化が完全に定着した。我々取材班は、近くの穴場店を探す読者の期待に応えるべく、緊急取材を敢行。そこで浮き彫りになったのは、看板すら出していない住宅街の一角でひっそりと営業する、驚くべきクオリティの隠れ名店たちの存在だ。
なかでも絶対に見逃せないのが、バナナの葉に包んで蒸し上げられるスリランカの伝統料理「ランプライス」だ。包みを開けた瞬間に立ち上る香ばしいバナナの葉の香りと、カルダモンやシナモンの芳醇なアロマ。スリランカ料理界の巨匠として世界的に知られるダーシャ・ムニダーサ氏も認める本格派の店舗では、サンボラ(和え物)やトゥナパハ(混合スパイス)の手仕事に妥協がない。本格的なスパイスカレーを求める人々が夜な夜な集う理由は、一口食べれば誰もが納得するはずだ。