時計の針を巻き戻せば、2017年のセレッソ大阪時代、公式戦で20ゴール以上を叩き出しJリーグを席巻した鮮烈な姿が記憶に新しい。高身長でありながら足元の技術に長け、ダイナミックなミドルシュートで幾度となくネットを揺らした。だが、名門・浦和レッズへの移籍以降、彼は巨大なプレッシャーとスランプ、そして期待という名の重圧に直面することになる。
ネットを揺らせない日々、メディアからの容赦ない批判、벤チを温める時間。並の選手であれば心が折れてもおかしくない試練の連続だった。しかし、磐田や千葉、そして大宮での戦いを経るなかで、彼は自らのストライカー像を泥臭く再定義した。ただ点を取るだけでなく、チームを勝利へ導くために何を捧げるべきか。その葛藤が、今のプレースタイルを支える強靭なメンタリティを生み出した。