かつてタイトルを総なめにした鹿島アントラーズが、いまドラスティックな組織刷新の渦中にある。伝統という名の重圧に甘んじることなく、育成組織からトップチーム、さらにはクラブビジネスのあり方に至るまでメスを入れる電撃プロジェクトが始動した。その舵取り役として白羽の矢が立ったのが、クラブの栄光と挫折を知り尽くすOBたちだ。
現場とフロントの間にある見えない壁を取り払い、世界基準のスカウティング網とデータサイエンスを融合させる。単なる勝利至上主義への回帰ではない。地域密着とグローバル展開を両輪とするこの試みは、名門が再びアジア、そして世界へ牙を剥くための周到な布石だ。関係者の間では「過去20年で最大の組織改編」と囁かれている。