なぜ『クイズ!ヘキサゴンII』はあれほどの社会現象となり得たのか。その背景には、フジテレビの巧みな演出力と吉本興業をはじめとする大手プロダクションのタレントパワーの融合があった。
単なる知識を競うクイズ番組にとどまらず、解答者の人間味や失敗をエンターテインメントへと昇華させた構造は画期的だった。誤答を笑いに変え、そこから音楽ユニットやドラマチックなストーリーを生み出す手法は、当時のバラエティ番組の可能性を大きく広げた。フジテレビの水曜夜7時というゴールデン枠は、まさに視聴者が毎週笑顔になれる家族の居場所のような空間を作り出していたのだ。