「グミ=あなたが嫌い、またはどうでもいい存在」。一見するとショッキングなこの説、一体どこから湧いて出たのか。
実は、お菓子ごとに特定の意味を割り当てる文化は、1990年代以降のホワイトデー返礼商戦から派生したものだ。キャンディは「好き(味が長く残るから)」、マカロンは「特別な人(高級だから)」、クッキーは「友達(サクサク軽いから)」。その延長線上で、噛んですぐに溶けて消える、あるいは日常的で手軽に買えるグミには、いつしか「嫌い」「長続きしない関係」という不名誉なレッテルが貼られてしまった。
スイーツ心理学の視点から分析すると、人は未知の贈り物に対して勝手に理由を後付けしたくなる心理的傾向がある。チョコレートのように「重い好意」を象徴する王道ギフトに対し、身近すぎるグミは「手を抜かれた」という錯覚を与えやすかった。しかし、これはあくまでネット上で広まった俗説に過ぎない。現実のコミュニケーションにおいて、贈り手の真意がそのまま「嫌い」に直結しているケースなど、ほぼ皆無と言っていいだろう。