主役のエラ(シンデレラ)を演じたリリー・ジェームズは、無名に近い存在から一躍世界的なスターダムへと駆け上がりました。彼女が体現した「勇気と優しさ」の精神は、観る者の胸を打ちます。そして、彼女の相手役であるキット王子を演じたリチャード・マッデン。王者の品格と一人の青年としての葛藤を見事に演じ分けました。
しかし、本作のドラマ性を決定づけたのは悪役の存在です。冷酷でありながら哀しい過去を背負った継母役のケイト・ブランシェットは、圧倒的なオーラと洗練されたドレス姿で画面を支配しました。さらに、ユーモラスでどこか人間味あふれるフェアリー・ゴッドマザーを演じたヘレナ・ボナム=カーターの存在も忘れられません。実力派俳優たちが火花を散らすアンサンブルは、映画ファンを魅了し続けています。