日本における「紙と花火」の表現を語るうえで、伝説的画家の山下清による貼り絵の花火作品を外すことはできない。ちぎり紙の色彩で大空の大輪を表現した彼の情熱は、時を超えて現代の表現者たちへ確実に受け継がれている。
そして現在、世界的な評価を受ける切り絵作家の蒼山日菜に代表されるように、レースのごとき超絶技巧の切り絵がアート界を席巻してきた。ハサミ一本から生み出される奇跡のような曲線美。その伝統的な刃物の技が、現代のクリエイターたちに強いインスピレーションを与え、今回の光アートへの進化へと結実したのだ。