都心から遠く離れた山梨の山あいに、彼の拠点はあった。携帯の電波も途切れがちな静けさのなか、自ら仕留めた獲物を解体し、薪を割り、沢の水を汲む。かつて華やかなスポットライトを浴びていたトップ俳優の面影はそこにはなく、無精ひげを生やした一人の男がただ自然と対話する日常が広がっていた。
周囲の住民によれば、当初は近隣住民との摩擦を懸念する声もあったという。しかし、地域作業に汗を流し、獲れたジビエ肉を惜しげもなく近所に分け与える謙虚な姿に、いつしか集落の人々も心を開いていった。「彼は芸能人ぶることなど一切なく、ごく普通の青年として山に入り、過酷な自然と本気で向き合っていた」と地元関係者は語る。