下された鉄槌は極めて重かった。日本相撲協会が臨時理事会で下した決断は、6場所連続の出場停止処分と50%の報酬減額(6カ月)。過去の事例に照らし合わせても、現役大関に対してこれほど長期の出場停止が科されるのは異例中の異例だった。引退勧告に次ぐ極刑であり、事実上の階級剥奪を意味していた。
名門・高砂部屋にとっても痛恨の極みだった。部屋の看板力士を失っただけでなく、監督責任を問われた師匠も減俸処分を受けるなど、部屋全体の存続危機に直結する打撃となった。なぜ協会はこれほど過酷な処分に踏み切ったのか。それは、国技としての威信を守るためであり、ファンや協賛企業に対する示しをつけるための苦渋の選択でもあった。大相撲の根幹を揺るがした代償は、本人が背負うべき重すぎる十字架となった。