この効率的なエクササイズの科学的基礎を確立した人物として忘れてはならないのが、福岡大学名誉教授の故・田中宏暁氏だ。運動生理学の世界的権威であった同教授は、誰もが無理なく続けられる「スローステップ運動」を提唱し、その健康効果を実証し続けた。
田中教授の研究によれば、息が上がらない程度の「ニコニコペース」で行うステップ運動は、エネルギー源として優先的に脂肪が使われる。苦しいと感じるほどの高強度運動を行うと、体は糖質を優先消費してしまうが、やや楽と感じる強度を保つことで、効率的な脂肪燃焼モードが維持されるのだ。この理論は現在もフィットネス界の金字塔として受け継がれており、無理のない継続が確実なビフォーアフターを生む原動力となっている。