冒頭から聴き手を掴んで離さないのは、個人の恋愛感情を一気に宇宙の創世記や地球の歴史へと昇華させるダイナミックなスケール感だ。「今から言うこと」という静かな語り出しから始まるこの曲は、単なる男女の愛着を超えた、運命の不可逆性を突きつけてくる。
野田洋次郎は「君」と「僕」が出会った事実を、確率論や奇跡という安易な言葉で終わらせない。「一生に一度の愛」という概念を証明するために、地球誕生からの年数や生命の交差を比喩に引きずり出す。出会いは偶然の産物ではなく、幾億年の時を超えて引き寄せられた絶対的な必然であるという提示。この狂おしいほどのロマンティシズムこそが、楽曲の真骨頂と言える。
「君」の存在によって初めて自分の存在意義が確立されるというアイデンティティの構造。個人的なセンチメントと巨視的な宇宙観が交錯する構成は、当時のロックシーンに絶大な衝撃を与えた。