文筆家としての金字塔となった処女小説『最低。』は、後に映画化され大きな話題を呼んだ。この作品のメガホンをとったのが、日本映画界を代表する名匠・行定勲監督である。生きづらさを抱える女性たちの葛藤と歪みを容赦なく描いた物語は、映画監督の視点を通すことでより一層の深みと叙情性を獲得した。
原作の持つ生の質感と切実な痛みを映画として昇華させたこの取り組みは、彼女の作家性が単なる話題づくりではないことを証明してみせた。映画化によって作品の魅力はさらに広がり、彼女自身も単なる出演者や著者という枠を超えたストーリーテラーとして高く評価されることとなった。