ミニオンたちの発する言葉は一見、支離滅裂な喃語(なんご)のように聞こえる。だが、そこには極めて高度な言語学的計算が働いている。
「バナナ」や「ポテト」といった誰もが知る単語に加え、日本語の「ヤキトリ」「カンパイ」、スペイン語、フランス語、インドネシア語の要素が絶妙なチャンポン状態でミックスされている。母国語が何であれ、世界中の誰もが「なんとなく意味が理解できる」ように作られているのだ。セリフに依存せず、表情と体全体の動きで笑いを取るサイレントコメディの系譜。チャップリンやバスター・キートン、チャールズ・シュルツのコメディズムが、現代のCG技術によって見事にアップデートされている。