お笑い芸人としての枠を飛び越え、役者や表現者としての評価を決定づけた契機の一つが、又吉直樹の芥川賞受賞作を映像化したドラマ『火花』への出演だった。世界的な映像配信プラットフォーム・Netflixで世界190カ国以上に配信された本作において、藤原が見せた存在感は業界内に強い衝撃を与えた。
芸人同士の複雑な人間模様や嫉妬、情熱をリアルに描き出す世界観の中で、彼の存在は作品のリアリティを底上げする重要なピースとなった。バラエティ番組で見せる顔とは一線を画す、悲哀と凄みを帯びた演技。この作品を経たことで、彼は単なる「男前芸人」の枠を完全に脱し、重厚なドラマを背負える表現者へとステップアップを果たしたのだ。