民放公式テレビ配信サービス「TVer」の普及は、視聴者の時間的制約を完全に無効化した。かつては放送時間に在宅していなければ「脱落」を意味したが、今や見逃し配信はお気に入りをキープするための必須インフラだ。特にプライムタイムのドラマにとって、放送後1週間のTVer再生回数は番組の生命線を左右する。
さらに、グローバルプラットフォームであるNetflixとの連携も加速している。地上波での放送直後に独占配信を行い、日本国内の枠を飛び越えて世界規模のヒットへと育成するスキームが定着した。ローカルな放送波とグローバルなストリーミング網。敵対関係と見なされていた両者は、制作費の回収とIP(知的財産)の最大化を目的とした共存戦略へと明確に舵を切っている。