植物が本来の姿を失い、ひょろひょろと茎だけが徒長してしまう最大の理由は、圧倒的な「光量不足」と「水分・養分のアンバランス」にある。多肉植物、特に日光を好むエケベリアなどの品種は、光を求めて必死に茎を伸ばす性質を持つ。室内でのインテリアグリーン人気が高まる一方で、遮光ガラス越しや蛍光灯の明かりだけでは、彼らにとって十分な光量に達していないことが多い。
放置すれば茎は徐々に細くなり、自重に耐え切れずに倒伏する。最悪の場合、組織が弱体化して病原菌に侵され、枯死に至る危険すら潜んでいる。緊急の対処法として、まずは水やりを即座にストップし、風通しの良い半日陰から徐々に強い光に慣らしていく作業が必要だ。しかし、一度伸び切った茎は二度と短くならないため、元の美しい姿を取り戻すには外科的な「仕立て直し」が不可欠となる。