キングカズとワールドカップの宿命!落選の真実と日本サッカーの未来の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

日本サッカーの運命を大きく変えた1998年。初出場を決めたフランス大会の直前合宿地、スイス・ニヨンで起きた出来事は、今なお語り継がれる衝撃的な事件だった。当時の監督であった岡田武史が会見で発した「外れるのはカズ、三浦カズ」という言葉。それは、予選突破の最大の立役者であったエースを1998 FIFAワールドカップの最終登録メンバーから外すという、あまりにも残酷な通告だった。

あの日、何が起きていたのか。戦術的な適合性、あるいは若返りを図るチーム作り――さまざまな思惑が錯綜する中で、日本サッカー協会をはじめとする関係者やスポーツジャーナリズムの現場は大混乱に陥った。エースストライカーとしてチームを牽引してきた三浦知良本人の無念は推し量るに余りある。しかし、この冷徹な決断の裏には、日本が世界と渡り合うために直面したプロフットボールの厳しさと、監督としての非情なまでの覚悟が隠されていたのだった。