日本の建築物で圧倒的なシェアを誇る美和ロック株式会社をはじめ、鍵・セキュリティ機器メーカー各社は、最新のテンキー式電子錠において高度な防犯機能を開発し続けている。たとえば、入力のたびにランダムな数字を前に表示させて指紋の付着偏りを防ぐ「ダミー番号機能」や、連続誤入力による一時ロック機能などがその代表例だ。
しかし、どれほどハードウェアの性能が進化しても、運用する人間がデフォルト設定や「5963」のような予測されやすい暗証番号を使い続けていては、テクノロジーの恩恵は無に帰す。テンキー式電子錠の利便性は「鍵を持ち歩かなくて良い」点にあるが、裏を返せば「番号さえ知られれば誰でも入れる」という脆弱性を内包していることを再認識しなければならない。