今なおメディア論の場で議論されるのは、あの番組がジャーナリズムの正統な進化だったのか、それとも現代へと続く情緒的ポピュリズムの引き金だったのかという点だ。感情に訴えかける演出、BGMの効果的な使用、そしてキャスターの主観的なコメントは、現代のSNS動画やインフルエンサー政治の原型とも言える。
「分かりやすさ」を追求するあまり、複雑な事象を切り捨ててしまったのではないかという批判は根強い。しかし、権力に対して怯まず、生放送の緊張感の中で「本当の言葉」を探し続けた格闘を、単なるポピュリズムと一蹴することはできないだろう。