劇中で展開される白人男性探検家ジョン・スミスと先住民女性のロマンスは、典型的な白人救世主視点とメディア・ステレオタイプに基づいて構築されている。白人側の開拓を「文明化」とし、先住民を「自然と共生する神秘的な存在」としてステレオタイプ化して描く手法は、一見好意的に見えてその本質は偏見の裏返しにすぎない。
さらに、劇中の楽曲で敵対する入植者と先住民が互いを攻撃し合う場面において、先住民側も同等の暴力性と排他性を持つかのように対比させる描写が存在する。圧倒的な兵力と病原菌を持って土地を奪いに来た侵略者と、自らの土地を守ろうとした人々を等価な「対立」として描写することは、加害と被害の構造を曖昧にし、差別の構造を覆い隠す要因となっている。