教育行政と専門医学会の双方において、視覚的理解の重要性がかつてないほど高まっている。文部科学省が策定する医学・看護学教育のモデル・コア・カリキュラムでは、構造と機能の統合的理解が強く求められており、単なる用語の丸暗記を排した概念理解へのシフトが鮮明だ。アクティブ・ラーニングの一環として、グラフィックを用いたディスカッションやシミュレーション授業の導入が進む。
また、日本循環器学会などの学術団体も、一般市民や若手医療者向けの啓発コンテンツにおいて視覚的アプローチを多用している。心血管疾患の予防や早期発見には、国民一人ひとりが自らの心臓構造や血流の仕組みを直感的に把握しておくことが効果的だからだ。専門知をわかりやすくひらく取り組みが、医療の質の向上と健康寿命の延伸を底上げしている。