干支がうさぎ年(卯年)だった2023年、全国から押し寄せた参拝客で参道が埋め尽くされた光景は記憶に新しい。しかし、それから数年が経過した2026年になっても、その熱気が冷める気配はない。むしろ、旅行者の口コミやグローバルなSNSコミュニティを通じて「京都で最もユニークな神社」としての評価が定着した印象を受ける。
「うさぎ年だから流行っているのだろうと思っていたが、違った」——東京から久しぶりに訪れたという30代の女性はそう語る。境内に並べられた可愛らしいピンクや白のうさぎ型のおみくじ容器は、参拝者が願いを込めて奉納した結果、境内の一角をまるでアートインスタレーションのような独特の空間に変えている。この「参拝客自身が景観を作り出す体験」こそが、リピーターを呼び続ける最大の仕掛けなのだ。