再感染を経験した人の多くが口にするのは、「回数を重ねるごとに症状は軽くなるのか、それとも重くなるのか」という疑問だ。急性期の発熱や喉の痛みに関しては、既存のT細胞免疫などの働きによって軽症で済むケースも散見される。だが、問題の本質は急性期を乗り切った後に訪れる。
最も警戒すべきは、後遺症(Long COVID)の発症リスクだ。感染を繰り返すたびに、ブレインフォグと呼ばれる認知機能の低下、慢性的な倦怠感、自律神経障害、呼吸苦といった後遺症のリスクはリセットされるどころか、感染の機会ごとに新たなリスクとして積み重なる。2回目の感染で後遺症が出なかったからといって、3回目も無傷でいられる保証はどこにもない。感染という「ロシアンルーレット」の引き金を引く回数が増えるほど、長期的な不調に悩まされる確率は統計的に跳ね上がっていく。