これまでのキャリアを振り返ると、彼女の魅力はその圧倒的な振れ幅の広さにある。コメディの金字塔となった『探偵が早すぎる』では、アドリブ満載の掛け合いと振り切った演技で観客の心を掴んだ。一方で、記憶障害という重いテーマを扱ったフジテレビの恋愛ドラマ『366日』では、愛する人を思い続ける切なさと葛藤を繊細な表情の変化だけで表現してみせた。
コミカルな掛け合いから涙を誘う純愛まで、一瞬で空間の空気を変えてしまう天性の直感。共演者を引き立てながらも強烈なインプレッションを残すそのスタイルは、脚本家や演出家にとっても「一度は使ってみたい」と思わせる唯一無二の求心力を生み出している。