高瀬志帆による原作コミック『二月の勝者-絶対合格の教室』(小学館)は、綿密な取材に基づいて中学受験の裏側を暴いた画期的な作品だ。日本テレビはこの重厚な原作を、一切の妥協なしに映像化した。
従来の学園ドラマといえば、熱血教師が不良生徒を更生させるパターンが王道だった。しかし本作が提示したのは、過酷なデータと戦術、そして親の経済力が複雑に絡み合う「現代社会の縮図」である。中学受験という極めて限定的な舞台でありながら、誰もが直視せざるを得ない教育の本質に切り込んだ点が、他作品と一線を画す最大の理由と言える。