1990年代半ば、日本の音楽シーンの頂点に君臨したglobe。希代のプロデューサーである小室哲哉が構築した緻密なシンセサイザーワーク、マーク・パンサーが刻むアグレッシブなラップ、そしてKEIKOの圧倒的なボーカル。この3つの個性が衝突し融合した瞬間、J-POPの歴史は不可逆的な変化を遂げた。
それまでの歌謡曲的な枠組みを破壊し、ヨーロッパ直輸入のユーロビートやトランスを取り入れたサウンドスケープは、当時の若者たちの心象風景そのものとなった。3人がステージ上で生み出すエネルギーは、単なる商業的成功を超えた社会現象だったのだ。