朝ドラの真骨頂は、ヒロインを取り巻く家族や街の人々を演じる助演陣の層の厚さにある。近年特に目立つのが、小劇場出身の実力派俳優や、これまで地上波ドラマでは知る人ぞ知る存在だった演劇人の積極的な起用だ。
画面の端に映る一瞬の表情、何気ない掛け合いのフレーズ一つで空気を一変させるバイプレイヤーたちが、ドラマ全体に重厚な質感をもたらしている。メインキャストのフレッシュな演技を、舞台で鍛え上げられたベテランの技がしっかりと受け止める。この化学反応こそが、視聴者を飽きさせない朝の長編ストーリーを支える最大のエンジンとなっている。