2020年代前半まで続いた「個人ブランディングブーム」への反動は、想像以上に根深い。ディープフェイク技術の高度化やプライバシー保護意識の高まりに伴い、個人を特定できる情報をオンライン上に露出させるリスクは格段に上がった。かといって、初期設定の無機質なデフォルトアイコンや、完全に現実離れした二次元キャラクターでは、自身の「雰囲気」や「価値観」を表現しきれない。
そこで選ばれたのが、具象と抽象の狭間に位置する植物のモチーフだ。色彩の選択(くすみピンク、深みのあるグリーン、透明感のある白など)によって、言葉以上に自分の「気配」を伝えられる。匿名性を保ちながらも、人間らしい情緒を漂わせる完璧なソリューションとして機能しているのだ。