料理に対する批判を真摯に受け止めた彼女は、独学だけに頼らずプロの知識を得る決意をした。減塩調味料の開発や管理栄養士の指導を取り入れ、毎日の献身的な食事療法を開始。さらに、介護職員初任者研修や介護福祉士の実務者研修、さらには司法書士の勉強に至るまで、夫の将来をあらゆる角度から支えるための資格を次々と取得した。
「加トちゃんを絶対に一人にはさせない」。その一念で積み重ねられた知識は、加藤茶の奇跡的な健康回復へと結びつく。かつて歩行すら困難な時期があった加藤茶が、80代を迎えてなお元気にステージやテレビに立ち続けられる背景には、血の滲むような健康管理とリハビリの伴走があった。叩かれ続けた「毒妻」の汚名は、彼女自身の血の滲むような努力によって完全に雪がれたのだ。