かつて国民的アイドルグループV6のメンバーとして、眩いスポットライトを浴び続けていた森田剛。しかし、彼の本質にあったのは常に影と光を深く見つめる「表現者の眼」だった。グループ解散に伴う独立は、キャリアのターニングポイントというより、彼が長年温めてきた芝居への執念が必然的に引き寄せた決意の表れと言える。
舞台を中心に目覚ましい活躍を見せる彼の演技は、観客の皮膚感覚にダイレクトに突き刺さる凶暴さと、儚い哀愁を同居させている。一切の妥協を許さず役柄の深層へと潜り込むその姿は、共演者や演出家からも畏怖の念を抱かせるほどだ。グループという肩書を脱ぎ捨てた今、彼は一人の独立した怪優として、演劇界に揺るぎない足跡を刻んでいる。