彼のアディクティブな性格は結婚生活に大きな影を落としていた。若い頃の六角精児は、筋金入りのギャンブル好きとして知られる。パチンコや競艇にのめり込み、友人や消費者金融から借り重ねた借金は最高で千数100万円にまで膨れ上がっていた。
劇団の給料やわずかな出演料はすべてギャンブルと酒に消え、家賃の支払いや食費すらままならない日々。当然、当時の妻たちには苦労の連続だった。サラ金からの督促電話が鳴り響く部屋で、生活を支えるのは困難を極めたはずだ。
「自分は最低の夫だった」と本人が認める通り、金銭感覚の欠如と自分勝手な生き方は幾度となく家庭を崩壊させた。しかし、どん底の時期を経験したからこそ、今の妻の寛容さと存在のありがたみが身に沁みているのだろう。