花き文化の啓発や需要喚起を推進する一般財団法人日本花普及センターの調査によると、7月の花市場における個人需要の多様化が顕著になっている。かつてはお中元などの贈答用が主流だったが、現在は「自分へのご褒美」や「自宅のインテリア演出」といったプライベート目的の購入が過半数を占める。
特に過酷な夏場においては、生花の美しさを長期間保つための保鮮剤技術や、コールドチェーン(低温輸送網)の進化が花屋の店頭価値を支えている。新鮮な状態で購入された花は、適切な室内環境下で1週間以上も元気に咲き続ける。
また、店舗側も単に花を売るだけでなく、アレンジメントの提案や花瓶とのコーディネート講座を開催するなど、体験型サービスへの移行が進む。街の生花店は、人々に季節の移ろいを実感させる都市のオアシスとして機能し続けている。