アニメーション制作の現場においても、表現を巡る試行錯誤は続いた。TVアニメ第1期および劇場版『ゴブリンスレイヤー GOBLIN'S CROWN』を手掛けたWHITE FOXは、重厚な影の表現と生々しい緊張感のある作画で、作品の持つ暗部を見事に映像化した。主役のゴブリンスレイヤーを演じる梅原裕一郎の淡々とした感情を殺したボイス演技もあわさり、殺伐とした世界観が完璧に構築されている。
一方、TVシリーズ第2期『ゴブリンスレイヤーII』では制作がライデンフィルムへと引き継がれた。制作スタジオの変更に伴い、キャラクターデザインや色彩設計の刷新が行われ、アクションシーンのテンポ感やマイルドな画作りへのシフトが見られた。これは過剰な刺激に頼らず、キャラクターのドラマ性や冒険譚としての面白さを強調する狙いがあったと見られているが、初期の強烈なアングラ感を愛するファンからは表現規制の強まりを指摘する声も上がった。