静岡県浜松市といえば餃子や鰻のイメージが根強いが、いまや朝ラーメンの文化が強固な存在感を放っている。かつて茶処の藤枝などで生まれたとされる朝ラーの習慣は、ここ浜松の地で独自の進化を遂げた。夜勤明けのワーカーから休日ドライブの愛好家まで、朝の活力をラーメンに求める人々で早朝から席が埋まる。
朝の時間帯には、身体にすっと染み渡るようなすっきりとした味わいの一杯を選ぶ客も多い。出汁の輪郭がくっきりと際立つスープは、胃袋をやさしく刺激し、脳を心地よく覚醒させてくれる。「朝からラーメンなんて重たい」という先入観は、ここでの一杯を経験した瞬間に心地よく覆されるはずだ。