近年、ヨーロッパやアジア各地の有名オーケストラから、彼の作品をメイン演目としたコンサートの開催要請が相次いでいる。ロンドン、パリ、ウィーン、そして台北やソウル。コンサートホールの客席を埋め尽くすのは、従来のクラシックファンだけではない。アニメや映画を通じて彼の音楽に出会い、オーケストラの生の響きに魅了された若い世代の姿が目立つ。
国境や言語の壁を軽々と越えていく彼のスコアは、まさに日本発の文化外交とも言える影響力を発揮している。西洋音楽の伝統的フォーマットを用いながらも、どこか東洋的な無常感や叙情性を静かに忍び込ませる独自の作風。それが世界中のリスナーの孤独や喜怒哀楽に静かに寄り添い、深い共鳴を呼んでいるのだ。