旅の満足度を左右する雨天時や夜間の過ごし方には、実は明快な攻略法が存在する。雨が降ったからといって諦める必要は一切ない。雨天時こそ、豊かなガジュマルの森や湿原の生命力が研ぎ澄まされ、普段とは異なる情緒豊かな表情を見せる。雨粒が葉を叩く音を聞きながら行う清流でのシーカヤックや、鍾乳洞探検は、晴天時以上の没入感を与えてくれるはずだ。
そして夜の石垣島は、日光が沈んだ後にこそ真の姿を現す。街灯の少ない北部エリアへ足を進めれば、満天の星空が頭上に広がる。日本初の「星空保護区」に指定されたこの島では、夜のジャングルを探検するナイトツアーや、ヤシガニ・希少な生物を探すナイトウォークが大流行中だ。居酒屋で夏川りみの名曲「涙そうそう」や三線の生演奏に耳を傾けつつ、地元の人々と泡盛を酌み交わす夜も、何物にも代えがたい旅の醍醐味である。