ピノと牛乳の巨大要塞へ!森永乳業神戸工場の自動化と見学裏技にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

2026年現在、神戸工場は完全自動化プラントとしての成熟期を迎えている。工場内を歩いて最初に気付くのは、人の姿の少なさだ。フロアを行き交うのは作業員ではなく、床面に埋め込まれた誘導磁気テープとLiDARセンサーを頼りに自走する無人搬送車(AGV)の群れである。原材料の運搬からパレット積み、仕分けに至るまで、AIが最適化したルートで機械が黙々と作業をこなす。

今回、通常は非公開とされている高層立体自動倉庫の内部を確認することができた。マイナス25度に保たれた極低温の巨大空間のなか、多関節ロボットアームと高速スタッカークレーンが協調し、1ミリの狂いもなく製品をラックへと格納していく。人間の立ち入りが不可能な過酷な温度下でも、24時間体制で完璧な入出荷管理が実現されているのだ。

さらに配管設備には無数のIoTセンサーが張り巡らされ、わずかな振動や温度変化から設備の劣化を予測する予兆保全システムが稼働。トラブルを未然に防ぐこのデジタルツイン技術こそが、巨大プラントを年中無休で稼働させる強靭な基盤となっている。