物語の中盤、ファンを沸かせた「暗黒武術会編」において彼らがみせた存在感は、まさに絶望そのものだった。それまでの立ちふさがる敵とは一線を画す理不尽なパワーと冷酷な策略。主人公・浦飯幽助たちの前に立ちふさがった壁は、あまりにも高く、そして分厚いものだった。
特に筋肉の露出度を段階的に引き上げていく戸愚呂弟の形態変化は、バトル漫画のテンション表現として革命的だったと言える。80%、100%、そして100%中の100%へと至る過程で描かれた脅威は、当時の少年少女たちに本物の恐怖を感じさせた。ダークファンタジーとしての作品の質感を一段上のステージへと押し上げたのは、間違いなく彼らの放つ圧倒的な「死」の気配だった。