食べ物による涼の取り方もまた、現代の栄養学と伝統の知恵が融合することで進化を遂げている。土用の丑の日に代表されるうなぎ料理はもちろん、近年ではスパイスカレーや発酵食品を取り入れたメニューが大きな注目を浴びる。
東洋医学の観点から見れば、身体の余分な熱を逃がすナスやキュウリなどの夏野菜、発汗を促して体温調節を助ける唐辛子やスパイスの組み合わせはきわめて合理的だ。都内の人気薬膳レストランでは、自律神経の乱れを防ぐビタミンB群と抗酸化物質を効率よく摂取できる「令和の防暑御膳」が話題を呼び、連日満席の盛況を見せている。