長年、両者の戦いは「きのこ派=クラッカー」「たけのこ派=クッキー」という土台の食感の違いに集約されてきた。2026年現在、購買層のデモグラフィック分析を行うと、驚くべき偏りが明らかになった。Z世代を中心とする若年層では「たけのこの里」の支持率が圧倒的である一方、40代以上の層では「きのこの山」への回帰現象が起きている。
この現象の背景にあるのは、現代人が求める「食の軽さ」だ。スマートフォンの画面を見ながら片手でつまむ「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視の若者は、一口で口の中に溶け込む一体感を好む。対して、じっくりとお茶の時間を楽しむ世代は、甘さ控えめでサクサクとしたクラッカーの歯ごたえを支持している。