日本の若年層におけるコンテンツ消費のあり方は、この数年で根本から変容した。かつてのように「特定の番組を1時間じっくり見る」スタイルは影を潜め、数秒から十数秒のクリップコンテンツをザクザクと消費するスタイルが完全に定着している。特に中高生や大学生の間では、これらのクリップが新たなコミュニケーション言語として機能している。
学校やカフェでの会話は、「昨日あのクリップ見た?」という問いかけから始まる。SNS上のトレンドワードやミームの多くは、こうした高熱量のクリップ動画から瞬く間に発生し、翌日にはリアルな会話へと波及する。購買行動においても、クリップ内で紹介された商品が数時間で完売する事例が相次いでおり、経済的な影響力も無視できないレベルに達している。