1990年代初頭、日本中を揺るがした母・桜田淳子の結婚と活動休止。その激動の渦中で産声を上げた長男を取り巻く環境は、決して平坦なものではなかった。自宅を取り囲むカメラの砲列、過熱するワイドショーの報道合戦。幼い子供にとって、自らの出自が常に世間の好奇の目に晒される状況は過酷そのものだった。
しかし、両親が下した決断は明快だった。子供たちを表舞台から徹底的に遠ざけ、ごく普通の少年として育てること。メディアの取材攻勢を退け、私生活の露出を極限まで遮断する姿勢を貫いた。長男は首都圏の閑静な住宅街で、周囲の友人と何ら変わらない学校生活を送りながら、思春期の多感な時期を過ごしていく。