この美意識のシフトを後押ししているのが、映像配信プラットフォームの進化だ。NetflixのオリジナルドラマやABEMAが仕掛ける恋愛リアリティショー、とりわけ『バチェラー・ジャパン』のような大ヒットコンテンツでは、過度なフィルターを通さないリアルなライティングと至近距離のカメラワークが多用される。
舞台裏に迫るドキュメンタリー番組や生配信において、過剰に作り込まれたファンデーションの厚塗りはかえって不自然さを際立たせてしまう。素肌そのものの滑らかさとノイズの少なさが画面越しの説得力を左右する時代になり、演者たちは「隠すメイク」から「余計な要素を削ぎ落とす医療的アプローチ」へと明確に舵を切った。