逮捕後、少年Aは家庭裁判所での審判を経て「治療教育が必要」と判断され、関東医療少年院(東京都府中市)へと送致されました。専門医による集中的な心理療法や教育プログラムが施され、約7年間にわたる収容生活を送ることになります。
その後、2004年に仮退院、2005年1月には22歳で本退院(保護観察終了)となり、法的な社会復帰を果たしました。更生保護関係者や身元引受人による手厚い支援体制のもと、アパートの確保や就労支援が行われ、社会への再統合が試みられました。
しかし、重大な凶悪事件を起こした元少年が、社会の中で完全に過去を消し去って生活することは容易ではありませんでした。法的な保護観察期間が切れた後、元少年Aをめぐる環境は急速に不安定化していきます。