世界的な大ヒットを記録した『ザ・クラウン』をはじめ、近代王室の光と影を描くコンテンツは、グローバルなストリーミングプラットフォームにおいてドル箱ジャンルであり続けている。そうした中、エンターテインメント業界の巨人であるNetflixやAmazon Prime Videoなどの配信プラットフォームが、東洋の島国から自由を求めて渡米した元プリンセスの物語に目をつけないはずがない。
関係者の証言によれば、彼女たちの軌跡を題材にした人物評伝や、現代の皇室・王室制度と個人の尊厳を問い直す企画書が、複数の大手スタジオに持ち込まれている。イギリス王室の離脱劇とは異なり、暴露本やメディア露出によって自ら商業的利益を追わない夫妻のストイックな沈黙が、かえってクリエイターたちの創作意欲と商業的価値を吊り上げるという皮肉な現象を生んでいる。