この街頭問題を爆発的に拡大させたもう一つの原動力が、インターネット空間の歪みだ。X(旧Twitter)では「立ちんぼ相場」や「交渉のコツ」といった情報が隠語を用いて平然と流通し、若者が容易にアプローチできる環境が形成されてしまった。路上でのやり取りが半ばゲーム感覚で消費され、犯罪への罪悪感を麻痺させている側面は見過ごせない。
さらに、YouTubeをはじめとする動画プラットフォームでの過剰なコンテンツ化が拍車をかけた。面白半分の過激な取材動画や、現場を隠し撮りした投稿が数百万回再生を記録し、野次馬や冷やかしの男性たちを全国から惹きつける結果を生んでいる。こうしたデジタルジャーナリズムの暴走とネットの消費主義が、実体経済の困窮と結びつき、路上をより一層の狂騒へと巻き込んでいく。