銀行の窓口で最も多い問い合わせの一つが、通帳の磁気不良による読み取りエラーだ。原因の大部分は、スマホのMagSafe機構やスマートキー、バッグの磁石式留め具。これらが発する強力な磁界が、通帳の黒い帯部分に記録された磁気データを乱してしまう。
「ほんの数秒触れただけでもデータは壊れます」。ある金融セキュリティアナリストはこう警告する。特に最近は、通帳とキャッシュカードを同じポーチに重ねて保管する人が多く、相互の磁気干渉によってダブルで破損する事案も目立つ。生活の利便性が増す一方で、手元の通帳は常に見えない磁力の脅威に晒されているのだ。